本日、初のポケモン短編作品公開です。 【2008/05/21 22:38】
つっても、新作じゃねぇ(爆)。こないだ実家から掘り起こしてきた旧作だっつうもんで、あまり期待しないでくれなんてことも言いたくなりそうになるんですが・・・(汗
↑って書いてる時点で、ほぼ言ってるのと違いないが。 姉妹ブログ「水曜日の実験室。」に公開してるほうの、ポケモン関係無い原作のストーリーを書いたのが、チュウガクサンネンセーの秋頃。受験間際だっつうのに勉強もせずなにしてたんだと当時の自分を責めたくもなりますが(爆)、志望する高校の方には何とか合格り、リメイク版である今作を書こうと思ったのが、丁度一年後。コーコー一年目の秋頃でした。 リメイクつっても単に書き直すだけじゃなく、登場人物をポケモンに変えようと思ったのが、私のまず気色悪い発想だったんですが(爆)、それにも輪をかけてキモイアイデアが、もう一つ・・・ 今のようなタイピングではなく、手書きで書こうと思い立ったこと(爆) 時代錯誤も甚だしいのなんの・・・当時としては、「手書きの暖かさを伝えたい」だのチョーシに乗ったことを書いていましたが、殆ど下書きもせずボールペン一発書きだなんて、私のように何度も何度も推敲を重ねるようなタイプの人間にとっては自殺行為といってもいいようなものでした・・・ 結果できあがったものが、ミミズみたいなきったねー文字の上に、漢字など誤字だらけの代物(爆)。 今改めて読み返しても、「エッ!?この字・・・なんて読むの!?」なんて焦っちゃう部分も数箇所ありましたが・・・ 当時仮にもコウコウセーだった自分の愚かさに、涙しそうでしたわ・・・(ノ∀`) しかしその文章を何とか判読し、今回改めて活字に起こしてみたわけですが・・・ 勿論、誤字や明らかな表現違いは訂正を加えましたが、それ以外は殆ど手を加えておりません!! (どーん!!) ・・・いや、単に面倒くさかったってのもあるんですがね・・・(ノ∀`)オイオイ; しかし、私の作品にして珍しく一発書きのこの作品。 同じ表現を重ねたりと、まどろっこしい書き方をしている部分もありますが、逆にそこを味わっていただけたら良いなぁ、などと思います。 ガートルード・スタインもそんな書き方してますしね! ↑ちょww大御所と比べんなよwww ではでは、この下の記事よりお楽しみくださいませ。 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ >>ポケモン短編作品1:「リトル」 ↑一応律儀にリンクも貼ってみる・・・(汗 ※↓以下、コメント返信とオマケ。 |
ポケモン短編作品1:リトル 【2008/05/21 22:27】
>>原作「【シリーズ:巨人話1】リトル」を読む
リトル 「リトル」。 彼はそう呼ばれていた。 身長20mもありそうな巨大なイワークなのに、だ。 なぜなら彼は、身長の割りに、全くの小心者だった。ある時なんて、旅の帰りが遅く、皆に余計な心配を与えていた。普通イワークは地中へ潜って移動するが、リトルにはそれができなかった。 「地面に潜れないイワークなんて、イワークじゃない」 何時しか彼は、一族の除け者にされようとしていた。それでも彼は自分の小心を捨てることができないでいた。自分が歩けば周りの草木がつぶれてしまうだろうし、くしゃみをすれば地震が起こるかもしれない。それに、地面へ潜ることが出来なかったのも、そういう周りへの害を恐れてのことであった。 僕はでくのぼうだ・・・いや、むしろいない方がいい・・・邪魔な存在なのだ。 彼は自分の体を憎むようになった。 冬が来て、イワークたちの住む谷は白き雪の世界へと変貌した。イワークたちはその雪の下に穴を掘り、厳しい冬をそこで越すことになる。 しかしリトルは未だ寒さの厳しい地上にいた。仲間から除け者にされていたし、もともと地中が怖いせいもあって、であった。 彼は寒さと寂しさに包まれ、枯れかけた木のようだった。 しかしそんなある日、山の上から激しく、何かが流れてくるような音が聞こえた。雪崩だ。 ――逃げなきゃ! 臆病なリトルはそう思った。それが仲間たちを見殺しにすることは分かっていて。 しかし彼の体は意志とは反対に雪崩の方へ向かっていた。 これは一体どういうことだ!?まるで自分から死へ向かっているような・・・いや、その通りだ。 僕はこの世界に邪魔な存在・・・。 僕は、死のうとしているのだ。 リトルは泣いていた。深い哀しみに包まれ、自分の体の動くがままに従った。 その時、彼の名を呼ぶ声が聞こえた。 ただしそれは、「リトル」とではなかった。 ――ヴレイブ!! その名は、リトルの本当の名前である。 リトルは振り返った。そして、見た。白き雪の中に。その、全てを覆い尽くす膜の中心に。 それは彼の幼少の頃から彼を守ってくれていた者――唯一の理解者であり、親友であった。 「・・・父さん・・・」 その時、時は歩を止めた。 リトルは、暖かい光に包まれた。 ――ヴレイブよ・・・ 光をまとい、まるで太陽のような彼の父親は、彼に近付き、そして彼の体に頬を寄せた。 ――でかくなったな・・・ 今や自分の倍以上もある息子を見上げ、彼は言った。 「・・・父さん、そんなことを言われても嬉しくないよ」 寂しげに答える息子を見、聖職者のような優しい笑みを浮かべ、父親は言った。 ――どうしたんだ。小さい頃は、あんなになりたがっていたろう? 「・・・昔と今は違う。それに、夢と現実だって違う。今は・・・こんなになってしまったことを憎らしく思っているよ」 彼は奥歯を噛みしめた。自分の歯が折れそうになるくらい、強く。 「僕はデクノボウなんだ。邪魔な存在なんだ。・・・僕のような存在は、この世界には必要無いんだ!!」 その悲痛な彼の表情を見て、父親は初めて寂しげな表情を見せた。 ――お前は、自分の夢を忘れてしまったようだな・・・。 リトルは驚いた。 「僕に・・・夢なんてあったの?」 ――ああ、素晴らしい夢だった。いつもお前は、それについて嬉しそうに語っていたじゃあないか。 父親は続けた。 ――それを聴いてから、私はお前の名を変えた。そう・・・リトルというのはお前のあだ名だったが、かつてはそれが本名だったんだ。・・・しかし、私がお前につけられた新しい名前の意味・・・もう忘れてしまったんじゃないか? その時、父親の体が薄く透き通っていくのを見て、リトルはハッとした。 「・・・父さん!?」 ――ヴレイブよ・・・。 父親の声は、ものすごく弱々しくなっていた。 ――時間が来てしまったようだ・・・。 「そんな、ヤだよ!父さん!」 リトルは父親の体に触れようとしたが、それは幻でしかなく、雪のように、掴んだと思った瞬間、消えてしまった。 ――ヴレイブ、思い出してほしい・・・。 そして聞こえてきた言葉も、幻聴だったのかもしれないが、リトル・・・いや、ヴレイブの耳には確かな形を取り、そこに残った。 時は再び歩み始めた。 勇気(ヴレイブ)を名に持つイワークは、自らの意志で迫り来る雪崩に向かって前進した。 彼の、大きくなって皆を守るという夢を実現するために。 彼はそのとき、何か不思議な光に包まれていた。 (完) |
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