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ポケモンことわざ 第四回:「ソーナノのかげふみ」 【2009/01/04 00:00】
「ソーナノのかげふみ」
出典:PQⅠ最終話
ソーナノ
今回は趣向を変えまして、管理人B@Lの昔話形式でことわざの紹介をしていきたいと思います。

それは私が小学生の頃のある日・・・。私は学校帰り、いつものようにキノガッサの経営する小さなサンドイッチ屋に寄り、いらなくなったパンの耳を貰っていました。

「はい、バルちゃん。これが今日の分だよ」

「・・・うう、キノガッサのおばさん、いつもすいません・・・」

「なに言ってるんだい。バルちゃんとこ、先日お父さんがいなくなってから、生活が大変なんだろ?これくらいのお手伝い、ご近所さんなんだからさせてもらわないと・・・」

「・・・そのコトバ、母が聞いたらどんなに喜ぶか・・・」

・・・と、店の奥からじーっとこちらを見つめる怪しい視線が・・・。

「・・・バル兄ちゃんばっか、ズルいなー・・・」

口に指を銜えてこちらを見ていたのは、パン屋の息子でした。

「・・・ほーうら!さっさと帰った、帰った!早くしないと、ウチのレダが折角の食糧持ってっちゃうよー!」

慌てて私を追い出すキノガッサのおばさん。

・・・まぁこんなところまでは、情けないながら、日常茶飯事のことでありました。

しかし、パンの耳を入れた袋を、食いしん坊のパン屋の息子、レダに奪われないように念入りに持ちながら帰路を急いでいるとき、道の端っこから聴き慣れないポケモンの鳴き声を聴きました。

どことなくくぐもったその声に、図体が大きくておっかないポケモンを連想し、危うくパンの耳の袋を取り落としそうになるくらいドキっとした私でしたが、道の端に視線を向けても、そんなポケモンいやしません。その代わりそこにあったのは、薄汚くて幅広の段ボール箱でした。

恐る恐る中を覗いてみると、そこには先程の奇妙な鳴き声を発した、身長60センチぐらいの小柄のポケモンが入っていました。

ソーナノです。

ソーナノは、朗らかな顔をしながら私のことをじーっと見ていました。あまりに楽しそうなのがちょっとムカつきました。初対面のヤツに見つめられるほど、ヘンな顔はしていないぞ、と。

しかし逆に言えば、そんな朗らかにできるのは、もしかしたら、自分が捨てられた身だということを自覚できていないからでしょうか。そう思えば、可哀想だなと思いました。一人ぼっち、こんなところに捨てられているなんて。

・・・まぁ、後から考えれば、元々悲しい表情のできないポケモンだったからなのかもしれませんが・・・。

と、そのとき、彼がどうして私のことをじーっと眺めているのかに気付きました。パンの耳です。そうか、お腹が空いているのか。別に、私の顔がヘンだからとかいうわけではなかったのですね。ああ、よかった。

・・・って、安心している場合じゃありません。困ったことになりました。このパンの耳は私と母の食糧。いくら可哀想とは言え、彼に恵んであげる分はありません。

かと言って、そのまま彼を置き去りにしてしまうことはできませんでした。無邪気な目が(少なくともそのときは、無邪気だと思いました)、私を見ているのです。仕方ありません、私は彼を段ボール箱から出し、家へ連れて帰ることにしました。

家に着くと、母はカンカンでした。

「ソーナノ?そんなカウンターとミラーコートしか覚えないようなポケモン、どうしようってんだい!」

「酷いなぁ、そんなこと無いよ。「あまえる」とか「アンコール」とかだって覚えるよ」

「そういうことを言ってるんじゃないんだよ!こんな青くて不定形のポケモン、かち割ったって、中身は空なんだから、何の栄養にもなるもんかね!」

「ち、違うよ!食糧にしようってんじゃないんだよ!ペットにしたいって思って・・・」

「・・・ペットだぁ?」

さっきまで、日課の焼き芋作りをしていた母は、相変わらず朗らかな表情のソーナノを一瞥し、溜息を吐きます。

一方ソーナノは、出来上がったばっかりの焼き芋に好奇の眼差しを向けていました。・・・その焼き芋が、近所に住んでいるホームレスの衣類や、その辺に転がっているトランセルやコクーンを燃料にして作ったものだということも知らずに・・・。

「いいかい。ただでさえウチは食糧が不足してるんだ。ペットなんか飼えるわけないじゃないか・・・それどころか、この間口減らしのために父さんを山に捨ててきたばっかりだし」

突然、母の口から衝撃の事実が漏れました。

「・・・おや、知らなかったのかい?父さんがいなくなったから生活が苦しくなったんじゃなくて、生活が苦しくなったから父さんを山へ捨てたんだよ」

・・・知りませんでした。恐らく父は、今も山の中で旧ポケモン石器時代のような暮らしをしているか、山の神カビゴンに飲み込まれてしまったかどちらかでしょう・・・。

「・・・それは兎も角として、何とかならないの?このソーナノ・・・」

「聞き分けの無い子だねぇ!あんたも山に捨てるよ!」

・・・それは余計に困る話です。渋々、私はソーナノを元の段ボールの中へ捨ててくることにしました。

「ごめんよ、ソーナノ・・・僕にはどうしようもできないんだ」

「ソーナノ・・・」

ソーナノの鳴き声は、まるで納得してくれているかのようです。けれども全然そんなわけはなくて、ただそんな鳴き方しかできないからそう鳴いたのだということを、私も知っていました。

ソーナノがかわいい目で、私を見ています。ああ、だめだ。そんなことをされると、私はソーナノのもとから離れられなくなる。・・・まるで、「かげふみ」をされているようだと感じました。ソーナノに「かげふみ」をされると、その場から立ち去れなくなるのです。

・・・というより、まさに私は「かげふみ」をされていました。

「ソ、ソーナノ!?やめてくれっ、僕の影からその足をどけてくれ!」


しかしソーナノは頑として私の影からどこうとはしません。

「・・・ま、まさかお前・・・僕をこのままこの場に縛り付けて、その挙句お前の“みちづれ”にする気だな!?」

「ソーナノ!ソーナノ!」

・・・今度のこの鳴き声は、肯定の意味を含んでいると大いに確信しました。

と、そのとき近くで母の声が。

「・・・全く、バカ息子め。帰りが遅いと思ったら、まーだ離れきれずにいたのかい」

「・・・と言うより、離れたくても離してもらえないんですけど・・・」

「しょーがない子だね。わかったよ、母さんも鬼じゃない。許してあげるよ、ソーナノ飼うの」

・・・え。

意外な合意でした。

それから、私たちはソーナノを連れ、家に帰りました。

めでたし、めでたし。

・・・と、言いたいトコロでありますが。

それからのソーナノとの共同生活が幸せだったかと言うと、そんなワケはなく・・・。

「ソーナノ!あんた、早くあたいの影から離れな!食糧の芋を採りに行けないじゃないか!」

「・・・ああっ、おばさんのパンの耳がぁ~っ!ソーナノ!早く僕をパン屋に行かしてくれぇ~っ!」

そうやって、いつまでも「かげふみ」をされ続け、家から出ることさえままならなくなる日々・・・。

数日後、母の堪忍袋の尾が切れました。

「もう我慢ならん!コラ、ソーナノ!貴様、あたいを怒らせたらどうなるか、思い知らせてくれようか!?」

身の危険を感じたのは、寧ろ私の方でした。

「だ、だめだよ母さん!まさか、アレを使う気じゃ・・・」

「問答無用!食らえ、必殺“我が家のマルマイン”!」

とき既に遅し。ソーナノの頭上で、我が家の最終兵器として母のエプロンの中に(物理的には説明できない方法で)隠されていたマルマインが、そのとき、ソーナノの頭上でまばゆい輝きを放ち、爆発しました。

・・・しかし、ソーナノはそれをカウンターで跳ね返した!

ちゅどーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!

・・・そして。

爆音と共に、我がカクレオン家は文字通り崩壊。一瞬にして親も家も失った私は現在、彷徨えるしがない無名の小説家として細々と生きる道を選ぶに至ったのであります。

めでたし、めでたし・・・。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


B@L「・・・ちょっと、そこの面長のエテボースくん?キミは一体何の物語を書いているんですか?」

エテボース「・・・アッ、これですか?これは、カクレオンのB@Lさんの知られざる過去を暴き出すと共に、これまでのように爆発に巻き込まれやすい体質になった経緯を説明しようと思ってですね・・・」

B@L「・・・随分とデタラメな上にフザけた話を書いてくれたものですよねぇ・・・?」

エテボース「ははは、いいじゃないですか、たまにはこんな回があったって・・・」



SE:ピンポ-ン(家のベル音)



スピアー「失礼します。こちら、スピアー急便という者です。エテボースさん宛に、小包が届きました。森のスピアーとバタフリーの方々からです」

エテボース「・・・え?誰からですって?何のご用件で?」

B@L「・・・わからないんですか?キミがさっきのデタラメな文章の中で、トランセルやコクーンを焼き芋の燃料なんかにしたから、抗議のための不幸の贈り物が届いたんですよ!きっと、カミソリとか腐敗した木の実とかが入ってるんでしょう・・・」

スピアー「いや、違う!中身は・・・クヌギダマ1年分だ!」

エテボース&B@L「・・・え」



SE:チュドーーーーーーーーン。


エテボース「(爆風で飛ばされながら)・・・アイヤーッ、今回の物語は全てフィクションですよ~~~~~~」
B@L「(同じく爆風の巻き添えになりながら)・・・って、何でまた私まで飛ばされなきゃならんのですか~~~~~~~・・・・・・・・・(キラーン☆)」

・・・お後が宜しいようで。


●まとめ

「ソーナノのかげふみ」

意味:
かわいい、かわいいソーナノに影を踏まれてその場から立ち去れなくなるように、愛しい相手との別れを惜しむなど、あとに心が残る様子を喩えていったことわざ。「後ろ髪を引かれる思い」と同意に使われる。
また、似たことわざに「ソーナンスのかげふみ」ということわざがあるが、この意味は逆に、嫌いな相手に縛られ、離れられなくなる状態を表すらしい。

用例1:俺、彼女と別れることにしたんだ。正直、ソーナノのかげふみにあった気分だったけど、しょうがないよな・・・だって、相手チンパンジーだったんだもん。ずっと人間だと思って騙されてたんだ・・・道理で、毛深いと思ったよ。

用例2:我が家康が、秀吉の妹を娶れと申すか!それでソーナンスのかげふみとするつもりか、あのサルめが・・・。
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